【視覚障がい者の世界】視覚障がい者の裕里ちゃんが1人で旅行に行きました
皆さんは、視覚障がい者に対して、どんなイメージを抱いていますか。
私の相棒である盲目のギタリスト “てっちゃん”は、チャレンジ精神が旺盛です。
ギター演奏だけでなく、
・Facebookで写真付きで情報発信
・北海道ダブルダッチ協会主催の大会「ポテトハイ」に出場
・視覚障がいを持った妹と2人暮らしを始める
など、チャレンジングな姿勢にいつも勇気をもらっています。
更に、その妹で視覚障がいを持っている “柴田 裕里ちゃん” は、
先月、一人で飛行機を利用して、札幌から千葉県まで旅に出かけました。
一般の方でも1人で飛行機に乗ることは怖いという人もいるのに、
裕里ちゃんは凄いですよね。
感銘をうけました。
しかし、もちろん、順風満帆にはいきません。
視覚に障がいある方が一人で飛行機やバスに乗って千葉県まで旅をする事が、どれだけ大変で、どれだけ不安な事か!
皆さんには、
以下のような合図を見かけたら、サポートをお願いしたいのです。
例えば、
こちらの合図は何を意味しているかわかりますか。
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視覚に障がいがある方が道に迷った時などに、このポーズをとって近くにいる人に『SOS』を呼びかける『白杖SOSシグナル』というサインです。
この知識は健常者である全ての人が知っていないと、助けを求めている視覚障がい者を助ける事が出来ないですよね。
“裕里ちゃん” が1人で飛行機を利用して札幌から千葉県まで旅行に行く際は、
下調べを入念にし、空港の職員さんや現地のボランティアさんと、到着場所や時刻などを綿密に電話で事前打ち合わせをしました。
札幌を出発して千葉県の目的地の施設へ行くまでに、何名もの方に助けて頂いて、無事に到着できたそうです。
裕里ちゃんは、
この「白杖SOSシグナル」は、周囲の方に対して、なんの合図かわかりにくいのではないかと思い、
見える人にわかりやすいように、手を挙げて「道に迷いました、どなたか助けていただけませんか」と尋ねたそうです。
更に、
気づいてもらいやすい旗があれば安心だと、ひそかにポケットにこの旗を忍ばせていました
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自ら助けてもらいやすい工夫をし、多くの方の助けを受けながら、
札幌から千葉まで一人旅に行った裕里ちゃん。
裕里ちゃんの勇気と挑戦に感銘をうけたと共に、
もっと多くの方に視覚に障がいがある方が日々どのような事に不便を感じ、どのようなサポートを必要としているかを知る必要があると感じました。
それをみんなで体感し、シェアする場を作りたいと思い、これから不定期ではありますが ”ゆりちゃん” と一緒に
音楽を通して体感する暗闇の中のワークショップ『Blind Music』を開催致します。
この「SOS」の合図を発信しなくとも、自然にみんなで助け合い、支え合い、寄り添い合える社会が、もう直ぐ目の前に来ている事を信じて、
一人でも多くの方に体感して頂きたいと思いますので、ご興味ありましたら、ぜひご参加ください。