エイズ孤児院(後編)~子ども達の「夢」~
僕たちが訪れたエイズ孤児院 「希望の家」には、30人の子ども達が暮らしており、英語に加え、日本語も学んでいる。
孤児院を運営するのは、ケニア在住の塩尻美智子さん。
2015年に「世界ナゼそこに?日本人」というテレビ番組でも紹介されたました。
美智子さんは、1990年 家族でケニアへ移り住み、
「病気の子どもには薬を」
「元気な子供どもには教育を」
をモットーに、
「アフリカの子どもたちの笑顔を守りたい」
という一心で、幼稚園から小学校、病院や助産所など、様々な施設を設立し運営されている。
子ども達は、美智子さんに教わったウェルカムダンスを披露してくれた。
ゲストが来た際には、ダンスでお出迎えするのが恒例となっているそうだ。アルプス一万尺など日本の手遊びをイメージさせる振付もあり、親近感が沸いた。
いきいきと歌い踊る子供たち。その純粋無垢な笑顔は、一瞬、エイズ孤児だということを忘れてしまうほど輝いていた。
生まれた時からエイズによって親を失い、深い悲しみの中、一度は笑顔と生きる希望を失った子ども達。
不幸な境遇の子ども達…そんな風に見ていた僕たちに、美智子さんは熱く語ってくれた。
「エイズ孤児の子供たちは、決して不幸なわけではない。むしろ選ばれた子ども達なのよ。 なぜなら、ここにいながら、子供たちに会うために世界中からアーティストが孤児院を訪れ、国境を越えて様々な国の人との出会いがあり、一流のものに触れる機会に恵まれているよ。
ここから、自分の夢を叶え、世界で活躍する子供たちが1人でも多く育ってほしい」
そう話してくれた。
この言葉に衝撃を受け、それまで偏見を持ち、色眼鏡でみていた自分が恥ずかしくなった。この子たちは決死して不幸な子たちではない。無限の可能性を秘めた、選ばれた子たちなのだ。
美智子さんの力強い言葉に、僕たちは胸を打たれた。
子ども達は、僕たちに「夢」を話してくれた。
警察官になりたい。モデルになりたい。先生になりたい。ミュージシャンになりたいなど、様々な夢を話してくれた。
僕たちテクフィンも、子供たちの夢を応援したい!
そんな思いで、ギターと三味線をプレゼントさせていただいた。
いつか子供たちといっしょに演奏できる日がくることを夢見て…
第3話の動画は、こちらからご覧いただけます。
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